短歌とバレットジャーナル、手帳についてと、コード関係の備忘録。

『飛び散れ、水たち』を読む

2020/06/20

表紙の青(緑?)が良い色だと思います。
どれを引こうかものすごく悩んだのですが、

夜 君のつめを切る音聴きながら卵置き場に並べるたまご
ゆびきりに小指の先は赤らんで離れれば血の通う淋しさ
夕立に道路は濡れて始まりを僕は微塵も覚えていない

近江瞬『飛び散れ、水たち』

歌集の最初の方は、解説で指摘されてるとおり、「僕たち」なんですよね。
現在進行形ではなく過去。そして「僕」ではなく、「僕たち」。

読後感がまさしく青。
歌集の最後の方にある震災詠に関しては、ことばをなくしてしまう感じがします。

視点を詩にすることはとてもむずかしいと思うのですが、さらっと形にされてるので、小気味良いなと思います。

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